メモ: ぶるーものを読んだ感想、「Polymorphic reality(多型的現実)」の世界に向けて
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このメモを書いてる間にも、自分は情報世界に入ってる。iPhoneというコンピューターに頭で考えていることをソフトウェアキーボードを介して書き込んでいるということだ
自分の思考を自分が独り言として(口で)呟くと音が発散して、その後に無音が訪れるだけだが、これを計算機を介して見よう
メモ帳は思考を書き留めるのに使うことができる、これをTwitterでやったら?Scrapboxでやったら?
多くの人が簡単にこのURLをシェアするだけで観測することができるんだ
コンピューターが可能にしたことは数多い。情報の記憶、情報の転送・交換、即時性。質量を超えていけるのが情報空間だ。 街ですれ違う人も、NYという同じ質量空間の中にいるけど、AirPodsで音楽を聞いてる人がいれば、歩きスマホで情報世界に入りながら質量空間の上に位置している。 かと思えば、歩きながら2人が話してるのは質量空間内で閉じているやりとりだ
口の動きで空気を震わせて音を作り、空間を介して相手の耳に届く。脳で処理される。
例えば、ビデオ通話をしたらこれは質量世界を情報世界と繋げていることになる。カメラが物理世界を写し、情報に変換されて遠く離れた相手のディスプレイにピクセルが情報として表示される 「サイバースペース」とはコンピューターを繋ぐネットワークを、一つの「空間」(スペース)として捉える比喩的な表現である。今では古臭く響く言葉だが、一時はかなり広く普及していた。「電脳空間」と訳されたこともある。 ギブスンはこの作品で、ネットワークのアクセスを「没入」(ジャック・イン)という言葉で形容詞、そのことによって登場人物の意識が物理的身体から電子的身体へ切り替わるかのように描写した。 つまり彼は近未来の情報ネットワークを、目の前の物理的な現実とは異なる形で自立して存在する、電子的な並行世界であるかのように描いたのである。その並行世界が「サイバースペース」と呼ばれる。今ならばVR(仮想現実)の概念が近いだろう。 サイバースペースや「没入」の経験は、あくまでも文学における表現である。いまぼくたちは日常的にコンピューターやネットワークを使っているが、その経験は現実の身体にはなんの影響も与えない。ネットワークに接続してSNSの投稿を読むことと、オフラインで本を読むことは、同じ「読む」という点では全く同じだ。
サイバースペースという言葉には独特のメッセージが含まれている。それは、ひとことで言えば、情報技術の誕生によって、ぼくたちは新しい世界=空間に生きるようになるというメッセージである。その認識論的な表現が「仮想現実への没入」で、経済的な表現が「情報産業という新しいフロンティア」だと考えられている。
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二〇〇〇年代に入り、一部の論者により「分人」といった言葉が唱えられたことがある★10。現代人は統一した自我をもつ「個人」であることをやめ、状況に応じて人格を切り替える「分人」であるべきだといった主張だが、それもまた、新しい思想というよりも時代の表現だと考えたほうがよい。ぼくたちは、主体の分裂を妙に夢見る時代に生きているのだ。 語学学習は聞いて・話してを必要とする「質量空間でのコミュニケーションの練習」と解釈できる でも、情報空間でのコミュニケーションは翻訳を瞬時に行えるようになっているからあんまり必要ないかもしれない 例えば、「PC画面」という窓を通じて「Zoom」という共有世界で人と会話すること
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音→音声認識→文字起こし→言語翻訳のステップを簡単に行えるようになったことで、異なる言語を使う人が発するラジオが瞬時に自分もわかる言語で手に入る
これは計算機の賜物だと思う
話を戻してなぜ「郵便局で」と書いたかというと、私たちは持ち歩けるコンピューターを持っているからだ。
このコンピューターを腕につけたまま寝ると、センサーが心拍数や体温を自動測定してくれて、過去の睡眠ログと付き合わせて最も睡眠効率が良い時間に腕を叩くようにして起こしてくれる。「目覚ましが音だった時代」はずいん分と前のようだ
耳という器官に通信可能なコンピューターを追加することによって、他のディバイスからどこでも、Bluetoothの電波を飛ばせばいつでも新しい音のレイヤーを追加することができる